- 今回のポーズは「キャット・アンド・カウ」
- 顔ヨガは「ムンクの叫び」
- ヨガにまつわるお話は「ヨガの8支則」
ママのためのヨガ
シドニーとメルボルンで配布されている日系新聞の『日豪プレス』さんにて、ヨガの記事を連載しています。(*こちらの全ての写真は、日豪プレスさんから転載させて頂いています。)
今回のポーズ
ビダラアーサナ(キャット・アンド・カウ)
お腹、背中の引き締め、内臓の調子を整える、血行促進、首・骨盤・背骨・脊柱・肩甲骨を柔軟にし可動域を広げる、ホルモンや自律神経のバランスを整える、脳や内蔵の機能を活性化させる
まずマットの上で四つん這いになります。肩の下に手首が来るように手の指は広げてしっかりマットにつき、腰骨の真下に膝が来るように足を開きます。背中と足のアングルが90度になるようにしましょう。
背中が真っすぐなこの状態を、「テーブル・フラット」と言い、ここから「キャット」と「カウ」のポーズへ移行します。
「キャット」は、息を吐きながら背中を丸めて骨盤を立てるようにし、目線はおへそのあたりをのぞき込むようにします。ぐっと肩甲骨同士を開き、手でしっかりマットを押します。
続いて「カウ」では息を吸いながら背中をゆっくりと反らせ、尾骨を天井に向けるようにします。この時、耳と肩の距離を離すようにして胸を開きます。目線は斜め上を見ます。
ポーズの効果
呼吸とともに、背中を丸めたり反らせたりするこのポーズは、胸側にある副交感神経、背中側にある交感神経を交互に刺激していくため、自律神経を整える効果があります。また、背中の柔軟性を高めるので、ウォーミング・アップとしても使えるポーズです
顔ヨガにも挑戦してみよう!
「肌のハリがなくなる」「ほうれい線ができる」…これらの最大の原因は顔の筋肉の衰えにあります。顔も運動を怠れば筋肉組織が薄くなって衰えます。逆に、顔の筋肉だって鍛えれば確実にリフトアップされ、たるみが解消できるのです。
顔には50種類もの筋肉が存在していて、表皮や脂肪を支える「顔の土台」となっています。顔の筋肉はほかの筋肉と比べて非常に薄く繊細なので、効果も出やすいと言われています。
ムンクの叫び
このポーズは、ほうれい線や目尻のシワを取り、眼輪筋、下眼瞼筋肉に刺激を与えるため、目元のたるみ・くまを解消してくれます。まず、鼻の下をよく伸ばし、目線を上にして、口を『お』の形に大きく開きます。その状態で5回ほど瞬きをし、顔をゆっくり元の位置に戻してリラックスしましょう。
● ヨガにまつわるお話 ●
ヨガの8支則
ヨガというと「=ポーズを取ること」と認識している人も多くいますが、実はポーズというのは、奥深いヨガのプロセスの1つ(アーサナとも呼ばれます)に過ぎません。
ヨガには「8支則」と呼ばれる守るべき経典があり、これをすべて実践することで、人間は本来持ってる肉体・精神・霊性の質を総合的に高めて、自己実現が可能になると言われているのです。
今回はその中から2つ、「ヤマ」の教えをご紹介します。
ヤマ(禁戒)
- アヒムサー(非暴力):肉体的だけでなく、心の中にも暴力的な感情を生じさせない
- サティア(誠実):どんな時も嘘をつかず正直に誠実に生きる
- アステーア(不盗):他人の物や時間、信頼などを盗まない
- ブラーマチャリア(梵行):自分の成すべきことだけを行い、エネルギーの無駄遣いをしない
- アパリグラハ(不貪):執着せず、必要以上の物を放棄する事で心の煩わしさから開放される
以上、ヨガの世界で「禁じられていること」をご紹介しました。
「正しいポーズを取る」ための練習はヨガにとって大切ですが、それだけがすべてではありません。せっかく興味を持ったのなら、こうした教えからもヨガのエッセンスを日常的に取り入れてみてはいかがでしょうか。
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